第3回獣医臨床問題解決研究会

平成26年6月21日(土)@じゅうろくプラザ
  • 参加人数:12名
  • ショートレクチャー:「開業医のためのEBM情報収集の方法」 湯木 正史 先生(湯木どうぶつ病院)
  • 演題1:「猫の慢性創傷の1例」 西村 育宏 (おざき動物病院)
  • 演題2:「犬の下垂体性副腎皮質機能亢進症の予後に関する回顧的研究」 永田 矩之 (湯木どうぶつ病院)
  • 演題3:「プレドニゾロンの使用法について」 中原 和人 (中原動物病院)
  • 演題4:「リンパ腫の猫の1例」 長谷 晃輔 (はせ犬と猫の病院)

今回のピックアップ 「リンパ腫の猫の1例」長谷 晃輔 (はせ犬と猫の病院)

【要約】
若齢猫の多中心型・低分化型リンパ腫に対する化学療法の治療選択をEBMの5ステップに従い実践した。
スライドに示した薬用量に対する疑問を定型化(ステップ1)し、論文の検索(ステップ2)および批判的吟味(ステップ3)を行った結果、飼主の意向に従い副作用は強いが生存期間の延長が期待できる高用量での治療を選択した(ステップ4)。動物は寛解が得られ、副作用は骨髄抑制が軽度であったが消化器障害が比較的強くみられた。
参加者から、見落とされている最新の論文情報の提供がなされ、治療期間や化学療法剤の組み合わせなど新たな臨床疑問が提示された(ステップ5)。






【提示された論文】


  • Fabrizio F, Feline mediastinal lymphoma: a retrospective study of signalment, retroviral status, response to chemotherapy and prognostic indicators. J Feline Med Surg, 2013. PubMed PMID:24366846.
  • Limmer S, Treatment of feline lymphoma using a 12-week, maintenance-free combination chemotherapy protocol in 26 cats. Vet Comp Oncol, 2014. PubMed PMID: 24548273 .

 

ショートレクチャー

ショートレクチャーで使用したスライドの一部を掲載します。参加者には配布いたしますが、本資料の無断転載、複製を固く禁じます。

「開業医のためのEBM情報収集の方法」湯木 正史 (湯木どうぶつ病院)

 EBMのステップ2である「情報の検索」は獣医師にとってハードルが高い。情報の中で、目の前の患者に対して適用の信頼度が高いのは「論文」であるが、大 学に在籍していない一般開業獣医師にとっては金銭的な理由から入手が困難な事が多い。このレクチャーでは、なるべく安価に労力をかけずに論文などの情報を いかに入手するかのコツを中心にお伝えする。



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