第7回獣医臨床問題解決研究会

平成27年12月9日(水)小島獣医医院
  • 参加人数:12名
  • ショートレクチャー:臨床現場における問題解決アプローチの実践
  • 「文献検索について」 湯木 正史 (湯木動物病院)
  • 「EBMの5つのステップ」(小島健太郎)
  • 演題1:「免疫介在性溶血性貧血を疑われた猫の一例」 大北 真嗣 (おざわ動物病院)
  • 演題2:「小細胞性胃腸管型リンパ腫の治療中に大細胞性胃腸管型リンパ腫が発症した犬の1例」 小島 麻里 (ふるはし動物病院)

今回のピックアップ 「免疫介在性溶血性貧血が疑われた猫の一例」大北 真嗣 (おざわ動物病院)

【要約】
野外でぐったりしている猫が保護され来院した。同症例は横臥状態で重度に削痩しており、自力採食困難な状況であった。各種検査により重度の貧血、白血球数増、低タンパク血症および高ビリルビン血症などが認められたため入院下で支持療法を実施した。その後一般状態は改善したが、高ビリルビン血症は改善せず貧血は進行した。
クームス試験陽性および骨髄検査の結果などから免疫介在性溶血性貧血(IMHA)を疑い免疫抑制療法を実施したところ貧血および高ビリルビン血症は改善した。
しかしその後もPCV25%前後の非再生性貧血が持続しており、IMHA以外の基礎疾患の可能性が示唆された。
研究会ではIMHAの診断が妥当であったのか、また持続する非再生性貧血の原因としてどのような疾患が考慮されるのかを中心に議論が展開した。



【関連論文】


  • J vet med sci 2010, 72, 4, 511-514
  • J vet intern med 2006;20:159-166
ショートレクチャー

ショートレクチャーで使用したスライドの一部を掲載します。参加者には配布いたしますが、本資料の無断転載、複製を固く禁じます。

「文献検索について」湯木 正史 (湯木動物病院

 EBMのステップ2である「情報の検索」は獣医師にとってハードルが高い。情報の中で、目の前の患者に対して適用の信頼度が高いのは「論文」であるが、大 学に在籍していない一般開業獣医師にとっては金銭的な理由から入手が困難な事が多い。このレクチャーでは、なるべく安価に労力をかけずに論文などの情報を いかに入手するかのコツを中心にお伝えする。



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