症例紹介タンパク漏出性腎症

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「どうぶつ総合内科クリニック」では、多くの飼い主様に病気のことを理解していただくために、来院されたワンちゃん・ネコちゃんの病気をホームページで解説しています。
この記事と似たような病気でお困りの方は、お気軽に当院までお問い合わせください。

このページでは、犬の「タンパク漏出性腎症」の症例を紹介しています。犬が「原因不明の体調不良」で「身体を痛がる」場合などに疑われる病気のひとつです。発熱を伴う場合もあります。

タンパク漏出性腎症の治療目安

通院

1か月~2か月に1回

患者さんのご紹介

犬(ミニチュアダックスフンド)、10歳
来院理由複数の病気にかかっているため、治療方針に対するセカンドオピニオンを希望
  • 中等度
  • 元気:あり
  • 食欲:あり

病歴

複数の動物病院を受診して「タンパク漏出性腎症」「巨大食道症」「重症筋無力症」「リンパ球プラズマ細胞性腸炎」など複数の疾患が併発しているとの診断を受けました。当院には複数の分野の専門家が在籍しているため、複雑な病気に対して最も良い治療法の意見を確認したいとのことで来院されました。

来院時の様子と診察所見

元気と食欲はあり一般状態は良好でした。皮膚のフケと軽度のかゆみ(角化異常疑い:症例紹介3のチワワ参照)はありましたが、身体検査で分かるような見かけ上の大きな問題は見当たりませんでした。

このワンちゃんの場合、「タンパク漏出性腎症」という腎臓の病気、「巨大食道症」と「重症筋無力症」という消化器と神経・筋肉に関連する病気、「リンパ球プラズマ細胞性腸炎」という消化器の病気が疑われています。

図のように複数の臓器での病気が疑われる状況ですが、来院時の身体検査では症状があまり見当たらないため、もう一度治療が必要な病気について確認しました。
その結果、腎臓以外の病気については継続治療が必要ないと判断することが出来ました。

病気の解説

「タンパク漏出性腎症」とは体にとって必要となるたんぱく質が腎臓から漏れ出てしまう病気です。「タンパク漏出性腎症」にも細かい分類がいくつかありますが、基本的には完治が難しい病気です。このため、治療の目的は進行を遅らせることになります。

治療内容と経過

検査結果から「タンパク漏出性腎症」のみを続けることとなりました。治療としてベナゼプリルとミコフェノール酸モフェチルという薬を飲む必要がありますが、飲まなければならない薬の数は少なくなりました。

必要ないと判断した薬を飲むことを止めた後も調子は変わらず元気に過ごしています。現在は1月~2月に1回通院して、状態を確認しています。

まとめ

いくつかの病気を同時に発症すると、どの病気がどんな症状を引き起こすのか、治療薬は何を飲まなければならないのか、などがわかりにくくなってしまうことがあります。複雑な病気に対しては複数の専門家の意見(セカンドオピニオン)を聞きながら治療を行うことも選択肢です。複数の病気があって複雑で治療に迷われるような場合には、どうぶつ総合内科クリニックの受診をご検討ください。

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